僕のラーメン屋物語11

2016年02月2日

前回、フジヤマ55 が、県外に広がった話をしました。

本日は、フジヤマ55  がアジア進出を果たす物語を話したいと思います。

 

フジヤマ55がアジアへ

フジヤマ55が、オープンして3年が立とうとしたある日、大須商店街でアパレルのお店を営業していた友人の経営者が、一人のタイ人とその奥さん(日本人)を連れてきました。

通称ナイというそのタイ人は、僕より5歳年下。

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タイで日本向けのアパレル製品を縫製する工場を運営している経営者でした。

友人曰く 「 澤さん、このナイがタイで日本のラーメン屋をやりたいって言ってるんだよね。一度、話を聞いてあげてくれないかな 」 そんな話でした。

実際、ナイと話してみると 今、日本食がタイでブームになる兆しがあることがわかり、特にラーメンは、タイで近いうちに確実にラーメンブームがくる。

ナイと話をして、僕はそう感じました。

ナイに、日本のラーメンが大好きだから、是非、力になってほしいと言われました。

タイ人は日本の文化が大好きだから、絶対フジヤマ55はタイで受け入れられると熱く語ってくれました。

歳が5歳下で弟的な感じがあり、奥さんが朗らかな日本人だったので、意気投合するのにそれほど時間はかかりませんでした。

今回もやれない理由を探すより、やれる方法を考えてチャレンジしたいと思う気持ちが大きかったので、僕は、日本の本物の職人が作ったラーメン・つけ麺をタイの人達に食べてもらおうとナイと話し、パートナーシップを結びました。

まずはタイに行ってみて、タイの国を肌で感じる必要があると思い、すぐにタイ行きのチケットを買いました。

タイのスワンプーム空港に実際に降り立った時、タイの熱気、ただ暑いという気温もそうだが、人々の生命力、パワーをすごく感じたのを今でも覚えています。

じつは、学生時代、僕は、卒業旅行で一度タイを訪れていました。

その時の印象は、まだ こんなに活気がある感じではなかったですが、この10年くらいで急速にタイの社会が発展し、人々が元気に働いているのを感じました。

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実際、首都バンコクを視察して、日本食がタイに進出するには、今がベストのタイミングじゃないかと感じました。

なぜそう感じたかというと、日本食レストランはバンコク市内に多かったですが、日本人が経営している本物の日本食レストランは少なく、タイ人や中国人、韓国人が、見よう見まねでつくった、いわゆるなんちゃってな日本食もどきのレストランがほとんどでした。

日本人が経営しているお店も何件かまわりましたが、大繁盛していました。

お客さんも駐在の日本人やタイ人もいて、これからは確実に日本の本物が求められる時代、日本で食べるそのままの食べ物を日本の雰囲気で、日本のサービスでタイ人は食べたいのだと理解しました。

本物の日本食を食べることがタイ人にとってステータスが高いことなんだということも理解しました。

これからは、増々、文化レベルが上がっていくので、なんちゃって日本食はそのうち通じなくなるのではないかと思いました。

タイに参入するタイミングは今だと思いました。

※前回のブログでも書きましたが、事業の参入のタイミングは、しっかり見極める必要があります。

結局、視察した翌年にバンコクにフジヤマ55がオープンすることになりました。

フジヤマ55 波乱のアジア進出は明日に続きます。

 

 

今回の学びは

アジアは、日本をリスペクトしています。

参入のタイミングを逃してはいけません。

アジアの国々を実際目で見て、肌で感じて、その国のニーズをつかみましょう。

ポイントは、その国である程度その業態が認知されているけど、まだ、本物がないという状況です。