本日も、実際に僕がお店を運営する中で得た学びを、あくまで僕独自の視点でお話ししたいと思います。
今回も前回に引き続き 僕の お店作り・商品作りの考え方 についてです。
『 いくら素晴らしいものを作っても、伝えなければ存在しないのと同じ 』
アップル創業者 スティーブジョブスは
「 いくら素晴らしい製品を作っても、その素晴らしさを消費者に伝えなければ、商品は存在しないのと同じである 」
と言いました。
自信をもってお客様に届けられる商品を開発できたとしても、
絶対に来てほしいと思う魅力あるお店を営業していたとしても、
そこで働くスタッフがどんなに素敵な人間性をしていても、
届けたい目の前のお客様に伝わらなければ、それは存在しないのと同じだということです。
理解してくれるお客様だけ買ってくれたらいい。
ご来店していただいて、どう感じるかはお客様にお任せします。
こだわりのお店のオーナーや店主がよくお話しをされる言葉です。
ですが、一般のお客様は具体的に話してもらわない限り、その商品の価値もそのお店の魅力もわからないと僕は考えています。
むしろ価値をしっかりわかってくれる人は、よほど感度の良いお客様です。
イノベーター理論で言ったら、イノベーターやアーリーアダプターのお客様たちです。
価値を伝えなければ、ただ目の前の商品を消費するだけです。
お客様に価値が伝わらなければ、値段を比べられてより安い商品をお客様は購入し、あなたの扱っている商品やお店は永遠に選ばれません。
僕は勉強のために様々なジャンルの飲食店に行きます。
繁盛しているお店、価格競争に巻き込まれていないお店は、確実にその商品の価値やお店の魅力を店主やスタッフが伝えています。
どんな良い仕事をしていても、
仕込みに手間暇をかけていても、
一級品の原材料を使っていても、
お客様に説明しない限り、その商品の魅力や店主の想いは100%伝わることはありません。
あなたのお店の魅力、商品の良さ、こだわり 伝えていますか?
※ぼくが伝えるという事を学んだ本を紹介します。
冒頭でお話しした、アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、消費者の心をつかむ 伝え方に 徹底的にこだわっていたそうです。僕が以前読んだ 『 スティーブ・ジョブス 驚異のプレゼン 』
に、2010年ジョブズがおこなった”Back to the Mac”と題した新製品のプレゼンのポイントが3つあると書かれていました。
ポイント1: 製品の概要を明確に手短に紹介する
ジョブズが、11インチのMacBook Airを紹介するときに用いた言葉は、「MacBookにiPadが合体するとこうなる」という一言でした。
これは、数分のうちにCNNで「MacBookにiPadが合体」という見出しとなって紹介されました。
Twitterに投稿してもおかしくない短いものですが、製品の概要が消費者にわかりやすく伝わると思います。
ポイント2:数字を上手に利用する
ジョブズは、わかりやすい文脈で数字を用いて、効果的に内容を伝えることも大事にしていたそうです。
当時、COO(最高執行責任者)のティム・クックは、アップル社の売り上げの33%はMacであり、売上高は220億ドルにのぼると述べました。
これだけだと単なる数字の羅列ですが、クックはMac部門が独立した会社なら、全米110番目の会社になるほどの売り上げであると続けたのです。
このように数字を用いると、聞き手が受け取る情報をぐっと具体的にすることができます。
ポイント3: 伝えることを3点に絞る
ジョブズは、一度に伝えるメッセージを3点に絞っていたそうです。
なぜなら、人が短期記憶で取り扱えるのは、3~4点だからです。
実際に、アップルのソフトウェアの新バージョン「iLife11」を発表するときも、数ある新機能のうちジョブズが取り上げたのは、iPhoto、iMovie、Garage Bandの3つでした。
このように、ジョブズは消費者に会社や製品の価値を伝えるために、どのような表現をすれば最も効果的かを、マーケターの視点から考えて実行していたのです。
さー、あなたは、お客様にどう魅力を伝えますか?