僕の見方・考え方7

2016年04月4日

今日も、実際に僕がお店を運営する中で得た学びを、あくまで僕独自の視点でお話ししたいと思います。

自分はリーダーには向いていない、リーダータイプではないと思っている人が多いのではないでしょうか。

そんな人に向けて今日は書きました。

リーダーに向いている、向いていないなんてことは本来なくて、できないと決めている自分がいるだけだと僕は思います。

 

『 リーダーにカリスマ性はいらない 』

弊社のグループ店舗は、今や国内外に広がっていますが、僕自身その数の店舗をまとめるような強いリーダーシップがあるタイプではありません。

子供の時から、クラスの委員長や部活の部長などとは縁遠い、ごくごく普通の学生でした。

しかし、前述の通り、10坪13席のお店をオープンし、徐々にお店が増えていき、スタッフをたくさん抱えることになり、必然的にリーダーをしなければなりませんでした。

僕は、どちらかというと、根暗で休みの日は家でゆっくり本を読んでいたい内向的なタイプの人間です(笑)

では、なぜ内向的な人間の僕がリーダーとして、多数のグループ店舗を統括できているのでしょうか。

厳密には、スタッフに 『社長!! 全然、統括できてないじゃないですか』 と突っ込まれそうですが(笑)

僕は、リーダーのあり方に対して、一般的な考え方とは違う考えを持っています。

リーダーというと一般的にはカリスマ性を持っていて、パワフルに皆をまとめ上げるイメージがあると思います。

しかし、僕はリーダーにカリスマ性も力強さも必要ないと思っています。

むしろ、カリスマ性がない方が良いとさえ思っています。

僕が内向的でカリスマ性がないから言っているのではありません。

なぜ僕がそう考えるかというと

カリスマ性というのは、リーダーのもとに集まっているスタッフが、そのカリスマ性があるが故に、リーダーにあこがれ、リーダーの指示を待つ、依存する傾向に陥る可能性があります。

僕の父親や祖父の生きてきた昭和の時代、つまり高度成長期には、ワンマン社長が強烈なリーダーシップで、チームを引っ張って皆のベクトルを合わせていく事が、事業として生産性もよく、会社として成長できたと思います。

しかし、いまや成熟した社会になり、価値観も多様化、細分化しています。

カリスマリーダーに依存する組織では、決して事業は発展しないし、長くは続きません。

スタッフ一人一人の長所を見抜き、可能性を引き出す場を与え、責任と権限を持たせることにより、自ら考え実行するスタッフが育ち、それがすなわち自立型の組織を形成する。

変化が激しく、多様化した世の中で生き残っていく組織・会社になる為には、リーダーがカリスマ性を発揮して、スタッフを引っ張っていく組織ではなく、スタッフに自ら考えさせ自立を促す、いわば、先導役のファシリテーター的リーダーが必要だと僕は思っています。

僕の知り合いに原宿カワイイ系のアパレルブランド spinns の社長をやっている 出路さん がいます。

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その出路さんと食事をしている時に、出路さんが 『 澤さんのスタイルはフロー経営に近いかも 』 というお話をいただきました。

その後、フロー経営とは何か少し勉強しましたが、確かにフロー経営っぽいことを、していると感じました。

フロー経営とはなかなか一言では伝えられないのですが、キーワードとしては、

・人間性を大切にする経営

・指示命令をしないで徹底的に任せる

・無条件の受容

・絶対的な存在に対する畏敬

この本に詳しく書かれています。

 

「教えないから人が育つ」横田英毅のリーダー学 (人間性経営学シリーズ)

 

僕にはカリスマ性がないからリーダーはやれません ということではなく、静かなる闘志で、スタッフが本来持っている可能性を引き出し、未来へ導くリーダーを目指してほしいと思っています。