僕の見方・考え方 6

2016年04月4日

今日も、実際に僕がお店を運営する中で得た学びを、あくまで僕独自の視点でお話ししたいと思います。

『 卒啄同時を肝に銘ず 』

僕は、スタッフを育成する上で大切にしている考えがあります。

それは、卒啄同時という禅宗の考え方です。

この言葉は、

「 鳥の卵から雛が生まれる時、殻の中で雛が殻を破る為につついたのと同時に母鶏が殻をかみ破らないと雛は卵から出ることができない 」という意味からきた言葉です。

これをスタッフの育成に当てはめると、

リーダーがまず、スタッフが破るべき殻(越えていくべき目標)を明確にし、スタッフがその殻(越えていくべき目標)に自発的に向かっていくモチベーションを刺激しつつ、殻を破るための手助けをしてあげるということになります。                           

雛が未熟だと親鳥が殻を破っても外界で生きていけません。

また、雛が自分だけで殻を破ろうとしても難しい。

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リーダーと部下の関係も同じと言えます。

リーダーのスタッフに成長してほしいと願う愛とスタッフの自ら成長したいと思う気持ちが出てきたタイミングが一致して初めて指導が効果を発揮し、スタッフが輝き出します。

少し待っていれば部下が自力で覚えたり行動したりするのに、無理に教えこもうとして結果が出なかったり、スタッフとの関係が悪くなったり、教えなくてはならない大事な時期をはずしてスタッフの成長に手遅れになったりしていることが現実は多いと思います。

僕自身もそういう失敗を繰り返してきました。                     

そういった経験を経て、僕はリーダーと部下の啐啄のタイミングが一致してはじめて、スタッフが殻を破り成長するという事を肝に銘じています。

リーダーは親鳥のように愛をもって、部下の状態を常に把握する意識を持つことが大事です。

早すぎてもダメだし、遅すぎてもダメです。

焦らず、我慢強く 時を待つべし です。