僕のラーメン屋物語3

2016年02月2日

今日は、僕の最初の店『中華そば 一刻屋』についてお話します。

それまでラーメン食べ歩きという趣味にどっぶり浸かっていた僕は、自分でラーメン屋をやるという選択肢の存在に全く気が付いていませんでした。

その僕が両親が突然ラーメン屋をオープンするという場面に遭遇し、一気にお店をオープンしたいという熱病にかかってしまったのです。

結局、29歳で脱サラし、3年後には自分のラーメン屋を開業しようと目標を立てるに至った。

両親の店や名古屋市内のラーメン店3件を掛け持ちし、昼、夜、深夜と睡眠時間4時間ぐらいで毎日働きました。

僕は、もともと勉強が好きだし、ましてや大好きなラーメンを作る仕事だったので、短い睡眠時間でも充実していて毎日 本当に楽しく働きました。

完全にハマってしまったのです。

濃密で充実した3年間は一瞬で過ぎ、ついに自分のお店を開業しました。

開業当初、不安というより大好きなラーメンを作ってお客様に喜んでいただき、しかもお金がいただけるとは、なんてすばらしい仕事なんだと思いました。

そんな毎日のとある日、地元のテレビ局から取材をしたいとのお話が舞い込んできました。

中京テレビでその当時絶大な人気があった、人気グルメ番組『PSあいしてる』の取材でした。

一刻屋のラーメンが野菜を中心のダシという特徴的なスープだったので、取材したいとのことでした。

※今となっては、野菜中心のスープはそれほど珍しいものではないですが、15年前はまだ、そんなお店はなかったのです。

その番組が放映された次の日から(開業して2か月ぐらいたった頃でした)開店前に20人~30人の大行列。

アッという間に、毎日、長蛇の行列となる大繁盛店になりました。

行列を見てみないフリをして(並んでいただいたお客さんスミマセンでした。)

毎日必死にラーメンを作りつづけました。

そんな、必死に走り続けて3年が過ぎようとしたある日、また、両親から衝撃的な告白を受けました。

続く(笑)