人生においても、ビジネスにおいても 成功に必要な大切なことは
・自分がどういう信条で生きるか
・どういう理念でビジネスをするか
です。
人生もビジネスも成功の定義は人の数だけ、会社の数だけあると思います。
自分自身が納得する人生とは
その会社らしい経営とは
僕がこれまで生きてきた中で考え、ビジネスをしてきた過程で学んだ、
見方・考え方
生き方・あり方
という2大テーマでお話をしていきたいと思います。
本日は、人はいかにして成長するのか について、僕の考え方です。
『 時を告げるのではなく、時計を作る 』
実は、現在、僕はスタッフに対して、ラーメンの作り方や、店のオペレーション等を直接 教えることはあまりしていません。
もちろん創業当初は現場に入って、スタッフに対してマンツーマンで教えていました。
しかし、お店が増えるにつれ、味の作り方やお店の運営方法等のいわゆる、やり方、ハウツーを教えてもうまくいかなくなりました。
僕が教えれば教えるほど、スタッフは教える側の僕に依存するようになりました。
ラーメンを作ることが作業になり、店を運営することが、毎日こなす作業となってしまいました。
当然、そんな状態なので店が増えれば増えるだけ、お店が回らなくなりますし、店もラーメン自体もお客様にとって魅力がなくなっていきました。
複数の店舗を経営している社長が良く言う言葉で、
「 体がいくつあっても足りない 」
というのがあります。
僕自身も店が増えていくにつれて、まさに体がいくつあっても足りない状態になっていきました。
その現状を打破していくためには、どうしたらよいか自分自身とことん考えました。
たくさん本を読みました。
ジェームス・c・コリンズ著 ビジョナリーカンパニー という有名な本があります。
その本の中に
『 時を告げてはいけない、時を告げる時計を作らなければならない 』
というフレーズがあります。
要約すると
リーダーは答えを言ってはいけない
答えを自ら考える組織になる環境、システムを作るということが重要
スタッフにやり方を教えるのではなく、スタッフ一人一人が自発的に考える自立した組織になっていく必要がある。
その為には、一店舗一店舗が店長はじめスタッフで自立型の運営をしていく組織にしなければならないという結論に至りました。
僕がスタッフを教育するのに大前提にしていることは、まず場を与える、その場において裁量を持たせるということです。
場を与え、その場でスタッフに裁量を持たせることで自立的に考える環境を強制的に作っていく。
リーダーは極論を言えば環境、仕組みを作ったら、あとは責任だけとればいいのです。
リーダーは、まずなによりも先に環境、仕組みを整備する事が大切だと思います。
リーダーの環境、仕組み作りの出来不出来によって、スタッフは頼りになる人間にも成長するし、言われなければ動けない依存型の人間にもなるということです。
リーダーに依存せずに自分で判断をさせる環境や仕組みを作る。
これこそがポイントだと思います。
場を与えられた人間は最初はリーダーに判断をあおぐのですが、だんだん自分が判断しなくちゃならないと認識するようになり、覚悟を決めて最終的には自分で判断する人間に育つようになってきます。
もちろん、人によってスピードは異なりますし、判断の精度にもブレがありますが、例外なくみんなスイッチが入っていきます。
リーダーは、決して手出しをせず、信じて、気長に見守る。
その姿勢、その覚悟が、僕は大切だと思います。
時を(答えを)告げずに時計を作る(環境、仕組み) です。