僕のラーメン屋物語16

2016年02月2日

アジア3ヵ国目は台湾

本日は、海外3か国目となる 「 フジヤマ55 台湾 」 の立ち上げ物語を書きたいと思います。

2015年、今度は、大須のご縁ではなく(笑)日本で取引をしている調味料のメーカーさんから、台湾人が日本のラーメン屋とパートナーを組みたいので一度会ってほしいというお話をいただきました。

タイ、香港で既に実績がある フジヤマ55 だから是非、会って話をしたいということでした。

それでは、一度日本に来ていただいて、ゆっくり話をしましょうという事で、台湾人が来日しました。

お店を案内し、フジヤマ55の味をすごく気に入っていただき、とんとん拍子で話が進みました。

その台湾人は、台湾中央部に位置する台中市で既に 日の出ラーメン という日式のラーメン店を3店舗営業していました。

3店舗ともそれなりに繁盛していて、後に、僕が実際に台湾の 日の出ラーメン に行き、一通りお店の内外装、メニュー設計、調理工程を見せてもらいましたが、総合的なオペレーションは問題なさそうでした。

それなら、話は、早いです。

僕も、台湾で3か国目だし、海外のフォーマットも固まっていましたので、比較的にすんなりと、オープンに向けた準備が進みました。

まず、一番最初にやらなければならないのは、台湾のプロジェクトチームを作ることです。

タイでは、僕とタイ人パートナー ナイ そしてマネージャーの和久田くんでした。

香港では、僕と大須在住の リトルホンコン岩田君、キキちゃん、香港キキファミリー、マネージャーの佐藤君です。

いつものように、適材のスタッフを社内で探したところ、ドンピシャぴったりの人材がいました。

名前は陸 偉航。 
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僕より3つ年上で、18歳までは中国にいて、それから日本に来て働きながら日本語を学び、弊社に来るまでは大手ハンバーガーチェーンでマネージャーまで上り詰めた苦労人です。

ラーメンの可能性を感じ、将来は中国でラーメン屋をやりたいと入社してきました。

当時、入社して2年弱でだったので、店長にもなっていない、一現場のスタッフでした。

弊社の人材が多くて店長などのリーダー的なポジションに陸くんを配置させられなかったのもあり、正直、くすぶっている感じでした。

ついに、陸くんが輝くポジションを用意することができると僕は思いました。

陸くんに台湾出店の話があるんだけど、プロジェクトメンバーとしてやってくれないかとの打診をしたら、快諾してくれました。

陸くんがチームに加わることにより、何より心強いのはフジヤマ55の理念、味、オペレーションをすべて理解していて、しかも、日本語も中国語も堪能。

また、引き寄せの法則が働いたと思いました。

台湾チームは、僕と台湾パートナーの日の出ラーメン創業者の王くん、そしてうちのスタッフ陸くん この3人がプロジェクトの中心メンバーとしてスタートしました。

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細かい修正点はもちろんありましたが、王くんがラーメン店を3店舗経営しているという強みがあったので、トラブルというトラブルは ほとんどなく、今回は問題なく立ち上がりました。

2015年3月 台湾の台中市にフジヤマ55台中がオープンしました。

台湾は親日の国なので店舗周辺の人々にも非常にオープンを歓迎され、すぐに大繁盛店になりました。

台湾は、2015年11月には、同じく台中市に2号店もオープンし、2016年春、台北市に3号店のオープンも決まっています。

台湾の成功要因も、タイ、香港と同様に、日本の本物の味、本物の内装とお店作り、本物のサービスを届けるという理念のもと、現地のパートナーと同じベクトルで事業に取り組んでいる事に尽きると思います。

世界中のどの国に進出しても、この理念をその国のパートナーと共有し合えば、必ず現地の人々に受け入れられると僕は確信しています。

今回の学びは、

タイ担当の和久田くん、台湾担当の陸さん。

身近な人材の長所、ニーズをひも解くことが重要だということです。

このスタッフの長所はどこなのか?

人は、短所に目が行きがちですが、長所に目を向けるという癖付けが大切です。

どんな人でも必ずいいところはあります。

そして、スタッフのここを引き出したら、成長するのでないか、という事を常に考えることも必要です。

ぼくは、いつもその観点をもちながら、愛を持ってスタッフを見ています。

人は変わらないとはよく言いますが、自分自身で自分のスイッチを入れたら、急激に変わります。

身近なスタッフとの出会いは、必然です。 覚悟を持って、愛を持って一緒にやっていきましょう。